副業を始めた場合、ある程度の収入を得ることができたら確定申告を行わなければなりません。基本的には1年間の所得が20万円を超えたら、確定申告を行う必要があります。
具体的には副業の収入だけ、あるいは副業の収入と株やFXなどでの収益の合計が1年間で20万円を超えると、確定申告しなければなりません。ただし、パートやアルバイトなどでの給与所得がある場合は、たとえ年間20万円未満であっても、確定申告が必要であることは知っておくと良いでしょう。
ところで、確定申告というと、わざわざ税務署に出向いて書類に必要事項を書き込むというイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、国税庁のホームページを使って確定申告書を作成すれば、面倒な計算は全て自動で行ってくれます。
そのため、書類の数字を転記するだけで、申告書はたちまち完成するという便利さです。そして作成した申告書を郵送すれば、必要な手続きは完了となります。つまり、わざわざ税務署に行かなくても、確定申告の手続きは済ませられるのです。
ただ、申告書を印刷するのは手間がかかるし、郵送代も節約したいと考えている人もいるかもしれません。
その場合は、国税庁が提供するe-Taxと呼ばれるシステムを活用すると良いです。e-Taxではインターネット上で必要事項を入力して、送信ボタンを押すだけで申告が完了するという手軽さが売りです。
つまり、税務署へ行く交通費も、印刷した書類を郵送する郵送代もかかりません。
ところで、2018年分の確定申告からは、e-Taxで申告する方法に「ID・パスワード方式」が新しく追加されました。これは従来の方式で必要であったマイナンバーカードやそれを読み込むためのICカードリーダライタを使いません。
そのため、e-Taxがより一層使いやすくなっています。ただID・パスワード方式を利用するためには、ID・パスワードの発行が欠かせません。
このために、事前に一度だけ税務署へいく必要があります。
ただし、税務署であれば場所は問わないため、住民票がある申告先の税務署ではなく、職場近くの税務署に出向いても問題ありません。
本人確認は職員との対面方式となっています。
本人確認で認められる書類としては、マイナンバーカード・運転免許証・保険証などがあります。また、IDは自動的に発行されますが、パスワードは自分で設定します。
そして、IDとパスワードが記載された用紙が渡されるので、なくさないように大切に保管しましょう。これで、ネットで確定申告するときに入力すればOKです。